補欠合格したい
最近、橘いずみさんの「失格」(1993年)という曲が気に入って、よく聴いている。
自分自身を切り刻むような歌詞、ネガティブな感情をクヨクヨと嘆くのではなく、同情を求めるのでもなく、目を見開いて、渾身の力でストレートに表現しようとしているところに惹かれ、いい歳をして泣いてしまう。
このような鋭い感受性を持った人が、短い期間で燃え尽きてしまうことなく、ご結婚され、2人のお子さんに恵まれ、現在も「榊いずみ」として音楽活動を続けておられることを知り、本当によかったと思う。
曲を何度も聴いていると、少し冷静になり、「今の自分の気持ちは、もう少しポジティブかも知れないなあ」と思う。
たとえば、冒頭の部分の歌詞を、私なりに言い換えると以下のようになる。
自分の言いたいことを 私は 言い方を工夫して言いたい
自分のやりたいことを 私は 自分のペースでやりたい
自分の為に泣くこともあるが、たまには人の為に泣くこともある
主義・主張は ひかえめに、でも他人に伝わるように表現したい
(以下略)
語呂が悪いし、原曲の良さは台無しだが、私はこのくらい前向きに暮らしたい。
たとえ世間的な成功とはほど遠くても、
「失格」ではなく、「補欠合格」くらいには
物事を肯定的に考えて 暮らしてゆきたく思っています。